食べログなのに沖縄の怖い話?!

いゆぱなり

2016年08月05日 21:39

それは、お昼ご飯を何にしようかと迷って車を走らせている途中。
お気に入りの食堂は定休日、お昼の時間も重なり他の食堂もお客さんでいっぱい・・・。
諦めかけたそのとき、パン屋さんを発見!?

観光の方に大人気の[トミーのパン]
車を停めて少し考える・・・・「まぁパンでもいいかな?」
天気も良いし景色のいい場所でパンでも食べようと、そのままハンドルを切り小道へと入る。

この先に本当にお店があるの?と、疑いたくなる様な舗装されていないガタガタ道を進んでいくと・・・・。
なんとも可愛らし外見の店舗が現れた。

「観光客に人気があるのもわかる気がする」
ただ人気のお店のはずなのにレンタカーが一台もなく、とっても静かな駐車場を見渡す。
こんな事はめったにない。
「ついてるなぁ」

店内に流れているラジオからは軽快なBGMが外まで聞こえてくる。

自分もラジオの歌に合わせ鼻歌交じりに入り口の扉を開けてみる「こんにちは~」・・・。

扉を開けた瞬間に頭の中が真っ白になっていったのがわかるほど、目の前に広がる店内は予想もしていなかった見慣れない光景・・・・・・・。
パン屋さんなのにパンがなく、一見するとただの倉庫のようだ…。

「シーン・・・・」と言う音が聴こえてきそうなくらい静まり返る店内。
さっきまでの軽快なBGMは、今の僕には聞こえてこない。
呆然と立ち竦むとはこう言う事か、、、。
店の隅っこに店主さんがいるのはチラッと視覚に入った
動揺しているのを悟られたくない︎
店内を見回し自分が置かれている状況を判断する︎

残るのはミルクパンのみ「大丈夫だっ︎落ち着けっ︎何か話しかけろっ︎」と自分自身に言い聞かせていると・・・・。
「サボってないのよ」とレジの前に座る店主のおばさんが、お店の奥だけを見ながら話かけてきた。
先手を取られてしまった、、、。
自分「間が悪かったですよねぇ」
店主「作ってもね売れちゃうのよ」
自分「そうですよね・・・」イラついていらっしゃる・・・?
店主「パンがあるときに来たらいいのに・・・・」
自分「あはははは・・・・苦」終始そのつもりなんですけどね、、、。
まるで僕の間の悪さを指摘されたようだった。
「どうせなにも買わずに帰るんでしょ?」と聞こえてきそうなくらい気まずい雰囲気が流れる。
もうこうなったら空気の読めない間の悪さを存分にお見せしましょう。
自分「一枚写真を撮ってもいいですか?」
店主「撮っても良いけど パンが無いときに撮ってどうするの?」
相変わらず店内の奥を見たままの姿は変わらない。

こちらを向いていない写真を撮りたかったのに、店主さんが一瞬こちらを向いてしまったタイミングでシャッターを押してしまう自分の間の悪さに愕然とする。笑
もう、あれだ、シャッターを押す度に空気が重くなって行くのが手に取るように分かる・・・・。
「ゴクッ」と唾をのむ。
のみ込む音が聞こえたんじゃないかと心配になるほどだった。
「えっ・・・えっとぉ・・・じゃあミルクパンひとつ・・・」と言うと少し間を置き、僕を下からギロッと覗き込むと・・・・ニコッと笑った⁇
よかったぁ・・・ホッと胸を撫で下ろす。
お会計を済ませ大袈裟に「有り難うございました︎」と言って店の外に飛び出た。
35度近い炎天下のなか清々しい︎ 開放感がたまらないっ!!!
あっ圧力がすごかった・・・・。
10キロマラソンのラスト200メールくらい苦しかった、、、。
自分が店を出て間もなくすると、レンタバイクで一人の男性がパン屋さんに来店~ 。
僕と同じ運命を辿るのかと思うとゾッとしたが、すぐに笑いがこみ上げてきてニヤニヤが止まらなかった。
「愁傷様です」と、天を仰ぐとそそくさとその場を離れました。
下手なお化け屋敷より怖かったなぁ。
日常で起こる怖い出来事でした。
買ったミルクパンは焼きたてで外はカリカリ中はモチモチ ほんのり甘くておいしかったです。

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